『調和道丹田呼吸法』とは
- 下腹部の中心にあるとされる丹田に意識を集めた丹田呼吸法を身につけていくと、素晴らしい心身の健康がもたらされます。それが調和道丹田呼吸法です。
- 調和道丹田呼吸法は、真言宗智山派僧の藤田霊斎道祖により厳しい修業の末に体系化されたものであり、お釈迦様が創造され東洋古来の多くの先達が実践してきた丹田呼吸法の真髄をつかまれて、初心者から極意に至るまで段階を追って分かりやすく体系化されており、現代人にも実行しやすいように工夫されております。
- 僧の藤田霊斎道祖が創始した丹田呼吸法ですが、二代目以降の会長は3人ともお医者様であり、宗教組織ではありません。公益社団法人です。
- 明治40年の創始以来、100年余、多くの方々が調和道丹田呼吸法の実践により、心身の健康を実現してきました。その間、昭和2年には、国より社団法人(内務省所管、現在は厚生労働省所管)として認可され、更に、新法により、平成24年4月1日付公益社団法人として認定登記されました。
- しかしながら、長く普及活動を推進してきた同法人は平成30年10月22日付解散が内閣府より公示されました。明治末より100余年、日暮里の地に置いて36年間の幕を閉じました。現在は、NPO法人丹田呼吸法普及会、各地の丹田呼吸法のサークルなどで丹田呼吸法の普及活動を行っています。又、新たに『調和道丹田呼吸法伝承委員会』が発足し、指導員の資格認定等を担っています。
- 調和道丹田呼吸法は、体内の自然治癒力を高め、諸病の予防・克服などに威力を発揮します。また、心の安定・活力化をはかり、スポーツ・武道・芸道などの上達を促します。
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丹田呼吸は精神性を高め、人間本来持っている自然治癒力・免疫力を高める方法です。
我が国呼吸法の祖、白隠禅師の呼吸法を生理学的に裏付け体系化し、「行住坐臥」何時でも何処で誰でも実践しやすく改良を加え指導を 行います。 この呼吸法は横隔膜を動かすことにより肚を鍛え、血液の循環を良好にすることで現代病(自律神経失調症やストレス等)や生活習慣病( ガン・脳卒中・心臓等)の治病対策、究極の健康法として期待されます。
- 二代目会長村木医学博士の著書「丹田呼吸健康法」或いは、元副会長佐藤道平氏の著書「丹田呼吸法の実際」に、熱心な実修者の多くの方から、肉体の健康の改善・回復、例えば、糖尿病・慢性の気管支炎・嘆息・前立腺肥大・慢性腎炎・肝炎・心臓病・胃病などなど、さらには心の健康の改善・克服、例えば、精神力の弱さ・ノイローゼなどに非常に役立った旨の体験談が掲載されておりますのでご参照してください。
- 丹田呼吸法は、頭でなく、からだで覚えることが肝心です。姿勢を整え、心を込めて、ひたすら息を吐く。毎日、半年・一年と継続実修し、からだで覚えることが肝心です。
薬のような即効性を期待する健康法ではありません。しかし、「正しく・コツコツと」本呼吸法に取り組めば、3ヶ月、半年、1年と自分の抱えている課題が徐々に徐々に改善していくことを実感できると思います。現に私は、別ページ『私の呼吸法との出会い』で説明させていただいておりますが、半年ぐらいで、重症のあがり症を克服することができました。
- 調和道呼吸法実修のゴールは、現代的禅である「完全息」の修得だと思います。下腹部に力が入った心身一如の(強い腹圧のかかった)呼吸(丹田呼吸)を修得することにあります。そのためには、先ずは、「上虚」つまり上腹部を徹底的に柔凹にすることが不可欠です。上虚から下実を実現するための息法が順序だって分かりやすく体系化されていますので、私の経験でも、正しい方法で、熱心に継続的に取り組めば、知らぬ間に「上虚」そして「下実」が身についてきます。
- 中級の息法を経て、上級の「完全息」の最終ゴール地点に達するのにはかなり時間がかかると思いますが、そこに至るプロセスを楽しみながら息法に取り組むことができると私は思っております。又、養生法としては、初級コースだけでも「下実」を実感することができ、心身の健康に十分効果が得られるものと考えております。